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左心低形成症候群の娘、きょうだい児の2人、ひとり親、ドタバタの日々。

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「この雨はいつか止むんだよ」と言い続けることの残酷さ。


モモが障害児(難病)の我が家。
徹して不要不急の外出を控え続けて、2ヶ月半が過ぎた。

なかなか感染者が減らない札幌市の小中学校は、休校延長を余儀なくされていて、子どもたちの生活は変わらぬまま。
学校からの課題を粛々とこなす日々を過ごしている。


中止・延期になる行事のお知らせが、不定期にメールで届く。

小学校は運動会が中止になった。
「ほかのどんな行事が中止になっても仕方ないから、どうか修学旅行だけは行かせられますように」と、ママ友と話した。

 

昨年度の6年生を見て、卒業式が簡略化(もしくは中止)されたことを散々「かわいそう」だと話したけれど。
現6年生を見てたら言葉が出ない。

それは我が子が当事者だから、より感じることだけれど。
(もちろん、卒業式の件について「中止までする必要なかっただろう!」と思っている)

 

中学校からは部活動のことばかり。
部活動ができません、大会がなくなりました、中体連がなくなりました。

そんなお知らせが届くたびに残念そうにしていた子どもたち。
今はもう、顔色ひとつ変えなくなった。


昨晩、リビングの観葉植物を見ながらゆず姉が言った。
「癒し効果があるっていうけど、全然癒されないよね?」

かれこれ2時間ほど、ハナのゲームが続いたあとのこと。
勉強もできないし寝ることもできない、うんざり顔のゆず姉に「まあまあ」と声をかけた。
「観葉植物がなかったら、もっと荒んでたかもしれないし」と。

 

昨日は1ヶ月振りに4人で散歩に出て、公園で遊んできた。
いつもより疲れた顔のゆず姉が、眠い目をこすりながらブツブツとこぼしていたのだけど。
聞きながら、いたたまれない気持ちになった。


目標を持つことがつらい。

いつまで続くかわからない生活の中に、希望的観測を持てるはずがないのだと。
目標を掲げてもまた挫かれる。
楽しみを見出しても叶わない可能性がある。

 

高校受験のために頑張って勉強しているけれど、受験が一体どうなるのかは当然決まっていない。
部活動は、現3年生のようにこのまま引退の可能性もある。
この1年を部活動に捧げたかったゆず姉にとって、どれほど残念なことか。


先のことを考えて心を揺らすくらいなら、無気力でいた方がつらくない。

学習面の遅れ、全国で足並みがそろわないこと。
大切だけれどどうにでもなること。

もっともっと早く、子どもたちの心を守る決定をして欲しい。
不要不急の議論はいい加減にやめてほしい。
子どもの心が折れて生きる気力をなくしてしまうと、そこから立ち直るのにどれだけ時間がかかるか。

 

自分の力ではどうすることもできない挫折に、たくさんの子どもたちが疲弊している。
ハナのように通報できる方が、見える分だけ健全かもしれない。

 

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味方がいなかったいじめの日々のこと。
親の転勤で強制的に友達と離されたこと。
増え続ける借金で生活が苦しかった頃のこと。
子どもの命が消えてしまいそうだった日々のこと。

 

泣きながら歯を食いしばって。
時に倒れながらもまた立ち上がって。

何とか生きてこられた私にとって、現状はまだ自分の力でどうにかなることもある。
「踏ん張るしかない」と思える。

 

私が「止まない雨はない」と言えるのは、雨が止むことを知っているから。
降り出した雨に打たれ続けている子どもたちに、希望となるものはあるのか。

「その日がくるまで頑張ろう」と。
その言葉が子どもたちを傷つけているのかもしれない。


与えられた課題をこなして「頑張ったよ!」と言い。
あつ森をしながらダラダラとおやつを食べ。
ごはんもしっかり食べて「おいしい!」と喜び。
きちんと眠気を感じて布団に入れる。

 

そんなささやかな生活を守ってやる。
見えない未来に打ちひしがれるより、ここにある「今」を大切にして生きていく。

それがいつか、顔を上げて前に進む原動力となることを願って。
まだまだ見守りの日々は続く。

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