はっちゃき娘ズplus☆

左心低形成症候群の娘、きょうだい児の2人、ひとり親、ドタバタの日々。

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嘘でも真実でもなく。

もうすぐ新学期です。
「赤ちゃん産まれたの?」という周りからの問いに、どう答えていこうかという話をしていました。

 

小さく生まれたからまだ病院にいる。

 

そんな感じでいいんじゃないかな?と、ゆず姉には言ったのですが。
しばらく経ってから聞かれました。

ゆず姉>「いつ帰ってくるの?」って聞かれたら、どうしたらいいのかな。

 

大きくなったら、とか。まだ決まってない、とか。そんな感じでいいと思うよ。

 

今はまだ予定日前の夏休みです。

引きこもっていればいいけれど、来週からはそうもいきません。
早々に参観日もあります。やっぱり人と会う機会を避けてしまいたい……

 

本当のことを伝えて絶句されるのもイヤなら、適当に濁すのは頑張っているモモに失礼な気がして。
それはやっぱりイヤで。

「大丈夫だよ」とか軽視されようものなら、「何も知らないくせに」と思ってしまうことも想像できます。
じゃあ、どうしたいの?

 

「あなたにわかるはずがない」

 掛ける言葉がないなら敢えて触れないでほしい、興味本意なら近寄らないでほしい。
そうでなくても理解されないのだから、1人にさせてほしい。

 

「おめでとう」と言ってもらえない。

頑張って産まれてきたのに、特に身内には存在を隠されているモモ。

面会で賑わう病室から、隔離されるようにして過ごした1週間。
姉ちゃんズは実家にいたから、夫以外の面会はありません。

モモがいなくなってNICUに通うこともなくなり、声を殺して泣きました。

 

入院中に2度、隣のベッドに人が入ったことがありました。
でも流産手術の人でした。

隣の人達からすれば、私は「出産できた幸せな人」なのかもしれません。
実際に私は辛かったけれど、不幸な人ではなかったと思うから。

そんなことを言いながら、自己憐憫に浸りたいだけなんだろうな。
ただの不幸自慢。

「おめでとう」と言われたところで素直に受け取れないくせに。

 

けれど残念なことに、それは全く叶うことがなくて。

掛ける言葉はないけれど傍にいたいと言ってくれる人がいて、ただ純粋に力になりたいと言ってくれる人がいて。
「1人じゃないからね」と言ってくれる人が本当にたくさんいます。

 

悔しいけれど、今の私は1人じゃ立っていられません。
そしてそれをする必要がないのだと、支えてくれる人がいます。

流産したあの時の気持ちも今と近いように思えるけれど。
あの時はもっともっと孤独で、家族さえも信じられなくなっていました。

そう考えると今の気持ちは通過点として必要で、この先にきちんと答えがあるんだろうと思えます。
そしてちゃんと乗り越えられる。

 

今はまだグラグラでどうしようもないけれど。
きっといつか、立て直せる自分がいることに少し安心します。

今は良くも悪くも、気持ちのまま流されていてもいいのかもしれません。

 

子どもの心臓が悪くて、緊急帝王切開で産まれました。
手術しないといけないから今はNICUにいます。

 

自分達を守るために、誰かを嫌いにならないために。
嘘ではないけれど真実には足りない言葉を選ぶ。

それはモモの存在を、蔑ろにしたりはしないんだろうな。

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