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左心低形成症候群の娘、きょうだい児の2人、ひとり親、ドタバタの日々。

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帝王切開が決まってから過ごした1日のこと。

今回の出産は、直前の健診まで経腟分娩を予定していました。

入院指示が出た時点でも「管理入院」の予定で、木曜日の午前中に入院。
午後から家族揃ってエコーで確認した時の、主治医の一言に私達は血の気が引いたんです。


土日を乗り越える前に最悪なことになってたと思う。


それは、胎内死亡を示していました。

心奇形がわかってから「きっと帝王切開になるだろう」と。
私自身は勝手にそう思っていたので、帝王切開を告げられても一切の迷いはありませんでした。

その時、翌日一番手術での帝王切開が決まりました。

 

手術前準備として、血液検査→心電図→レントゲンは済ませていました。
手術が決まって麻酔科で担当医から、新生児室と手術室の看護師さんからは病室で話を聞きました。

その他にも、保健師指導をしてくれた看護師さん、看護師長さん、外来の看護師さん達も病棟に来てくれました。
たくさんの不安を聞いてくれて、励ましてくれました。

逆の見方をすると、それだけモモの疾患が重いものであるということですが……心強くて嬉しくて、ありがたくて。
それだけでもたくさん泣きました。


翌日、手術室に入ってとても驚きました。
前日に主治医からは「集まれるだけの先生を集めて全力で」とは聞いていたものの、その人数の多さ。

私から見えるところには5人。

  • 産科の先生2名
  • 麻酔科の先生
  • 手術室の看護師さん
  • 助産師さん

見えないところに7人。

  • 小児科の先生4名
  • NICUの看護師さん2名
  • 小児循環器の先生。

 

手術室の前まで見送ってくれた夫、子どもたち、両親。
病棟へ戻るまでの廊下ですれ違った先生の多さに、夫も驚いたと言っていました。

開始直前、1人1人が自己紹介をしてくださいます。
モモを助けるためにご尽力くださる方々の多さに、それだけで涙が止まりませんでした。

麻酔が効いていく中で、最後に感じた胎動に励まされて、また涙が止まらなくなって。
手術中はずっと泣いていたと思います。

 

傍で全ての状況を教えてくださる、麻酔科の先生。
涙を拭いて、肩をさすって、励ましてくださる助産師さんと手術室の看護師さん。
モモに声を掛けてくださる、産科の先生方。

グッと強くおなかを押されて娩出、「泣いて!」という主治医の言葉から一呼吸。
モモは思っていたより大きな声で泣きました。
その後も何度も続けて声を聞かせてくれました。

 

「泣いた~!」
「頑張ったね~!」
「よかったね~!」
「大丈夫ですよ!」
「おめでとうございます!」
「元気に産まれてきましたよ!」

モモが泣いた瞬間、わぁ!っと歓声が上がりました。
こんなに大勢に囲まれて祝福されて産まれてくる子、きっとそうそういやしません

間違いなく最高に幸せな出産です。
私は声をあげて泣きました。

 

状態が安定しているからと、NICUに運ばれていく前に顔を見て手を触らせてもらうことができました。
きっと無理だと思っていたので、本当に嬉しかったです。

「頑張れよ!頑張るんだよ!」そう一声掛けて送り出しました。

 

こんな辛い思いはしたくない、絶対にもう無理。

そう思っていた妊娠・出産。
でもそれさえも飛び越えた、大きな経験をさせてもらうことができました。
それまでに抱いていた帝王切開へのイメージが覆りました。

あんなに温かい出産があるなんて、思っていませんでした。

 

生後たったの2日。
モモのいない生活は考えられなくなっています。

助からない未来が怖すぎて、涙が止まらない時もあります。
モモのように頑張らないと、もっと「今」を生きていかないと不安に押し潰されてしまいそうです。

たくさんの方達から向けられた祈りや想いが、どうか届きますように。

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